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占って差し上げよう 「強運の持ち主」 瀬尾まいこ

こんにちは!本日も瀬尾さんの作品を紹介しちゃいますよ!
担当は、切ないのがお好き、ミカヅキモですっ!よろしくね~~

えーーー、皆さん占い、お好きですか?
ヅキモは好きか嫌いかと尋ねられたら、迷わず好きです!
当たったか振り返ることも無い、朝の情報番組の占いですら、なんだか見ちゃう。
あれ?自分で思っているより乙女な奴??
ヅキモに負けず劣らず、占い好きな方は多いと思われる。
背表紙に「占い師に転身」と書かれており、作家が瀬尾さん。
手に取っちゃうでしょ~~
ということで、読み始めると。。。

ワードの強さとはウラハラ、
当たり前の日常を描き出す

ん?なになに?<ルイーズ吉田?>、<占い師に転身?>
<おしまいが見える少年??>
そしてタイトルが<強運の持ち主>!?!?
なんだか、はちゃめちゃてんやわんやストーリーの予感!
そして作者は瀬尾まいこさん。
こりゃー気になるでしょ。手にとるでしょ。
いざ読み始めると、はちゃめちゃは起きているのに、
それが当たり前の事のようにストンと入ってくる。
奇抜なことがらも、大げささや大事感は見事になく、
目の前に流れる日常として進んでいく。
「そんなことあります!?」っていうちょっぴり無茶な設定を
当たり前の日常として描けるのは、
瀬尾さんの持ち味、魅力の1つである。

「やさしさ」の極み

とにかく優しい人なんだと思う。瀬尾さんって方は。
瀬尾さんのどの作品を読んでも、登場人物がとにかく優しい。
ヅキモのような、人の裏の部分や汚さなんかもそそっちゃう微生物からすると、
ちょっぴり物足りないくらいに 優しい。
そして、易しい。
文章も、易しい。
読み進めやすさがピカイチ!
小学生の頃、国語の教科書もらったら嬉しくなかった?
他の全ての教科書には一切そそられなかったヅキモですが、
毎年、国語の教科書だけは嬉しかったのだ!!!
ぱらぱらとめくった目次の次あたりに、
詩が書いてあったの、覚えてる?
「オレはカマキリ」とか、「ふきのとう」とか。
あれなのよ。あのポエムを読んでる感覚で、物語が進んじゃう
ふわふわ~なんか楽しいな~ 
なんか幸せやな~~って読んでたら、
あっという間に終わっちゃうので、気を付けて!噛みしめて!

私の背中を押してくれたものたちへ

占いって不思議じゃない?
だってさ、初めて会った人に生年月日と名前を伝えたら、
性格とか未来とか言われてさ、目の前の占い師なんてさっきお目見えしたばっかりなのに
急に神のように見えたり見えなかったりして。
そんな不思議な占い師を通して進む物語。
主人公はれっきとした占い師なのだが、ものすごく肩の力が抜けていて、
占いは当てることが目的ではない。
そんなことはどっちでもいい、と思ってることがまず面白い。
ただ、自分のもとに訪れるお客さんが、
ちょっとでも前向きになれたらそれでOK!がモットー。
それって、占いじゃなくて、相談じゃないの?っていう疑問が最後には、
まぁ、それも占いか,と不思議に納得できちゃったんだなぁ

占いを通していろんな人を幸せにする話かと思いきや、
スポットがあたっているのは常に主人公。
主人公がいろんな人に出会い、成長していく。
背中を押す側の占い師が、背中を押されて行動していく。
主人公ののびやかな成長を、ラスト2行が語っている。
その2行を読み終えたとき、これまで私の背中を押してくれた人やもの、
溢れる数々が胸に押し寄せてきて、
じわぁぁぁぁぁっとあったかーくなったヅキモなのでした。

・やはり占い好きな方にオススメ!
・読書初心者にもってこい!瀬尾さんシリーズ
・人との関わりを通した成長ストーリー
・「悪」が一ミリも存在しない、果てしない「善」物語

またの投稿をお楽しみに!コメント欄でのネタバレ禁止でお願いいたします♪