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《ミステリー》そして誰もいなくなる 紹介

そして誰もいなくなる

本日はミクラステリアスの記事です。どーもこんにちわ。

今邑彩さんのミステリー そして誰もいなくなる読了!
ネタバレを控えていっちょ紹介してみます。

そして誰もいなくなる 有名なアガサクリスティのオマージュ作品

わざわざ口に出して言わなくてもわかるって!というくらいダイレクトアタックなタイトル!
有名なアガサクリスティの《そして誰もいなくなった》をタイトルに冠するなど、なんという度胸。
まぁこういうの、読まないわけにはいかないんですよね~笑
読まないぞ、と思っても書店に行くたびに目につくといつのまにやらついつい手に取ってしまう、そんなミクラス。
気になるもんは気になる、だってそうじゃないか。ここで読まずにおれるなら小説のブログなんか始めるにいたらないのである。
そもそも論な。
タイトルからして卑怯だよな~~絶対読むやんこんなの。
と、こうなってしまうミステリ好きを捕まえて罠にかけようとする作者の挑戦がひしひしと伝わってくるのである。
やるじゃないか、今邑彩。その挑戦まんまと乗ってやろう。

なんとクローズドサークルではない!!

アガサ女王(女王と呼ばさせていただいておりまする)のそして誰もいなくなったはミステリでいうクローズドサークルものになる。
クローズドサークル、僕が大好きなやつである。
要するに雪に閉ざされた山荘だとか、海に囲まれた孤島だとか、周囲と連絡も取れずある特定の場所に閉じ込められた人たちの中で起こる恐怖の連続殺人ものという、僕が大好きな奴である。(二回目)
逃げられない、助けも来ない、次々事件は起こる、きっと犯人はこの中にいる、探偵もちゃんといる、そして犯人を推理しながら読む!なんと恍惚なことか。別にわかってくれなくていい。
わかってくれる人がかろうじているからこそミステリは発展し今にいたるのである。僕は独りじゃないはずである。
コナンが人気なのもみんなミステリが好きだからでしょ?そうなんでしょ!?
新一がかっこいいからとかキッドがでてくるからとか林原さんが声優だからとかそーゆーことではないでしょ!?違うの!?

さてここまでクローズドサークルを説明してきたのだが、今回のこちらの小説、なんとクローズドサークルじゃないのである。
ちょっと待って、それは予想してなかった展開 笑
てっきりアガサの《そし誰》オマージュだと思ってクローズドサークルを期待して読み始めたら、即座に裏切られたよね。
主人公や登場人物は女子高校生の演劇部であり、また先生たちであり、普通に学校から出たり入ったり帰宅したりする。
いやほんとにちょっと待って 笑
そし誰を冠したタイトルをつけているが自由に生活する生徒たち。
絶海の孤島はどうなったのか。どこにも絶海の孤島が見当たらない!
どういうつもりなの!今邑彩!!!

推理小説の類ではなくどんでん返しの醍醐味が炸裂

ついついクローズドサークルが見当たらずに我を見失ってしまった、とある微生物のわたくしですが
この作品は犯人推理系のミステリ小説ではなくどんでん返しと予想外の展開に重きをおいた作品である。
ネタバレになるのは避けなければならないので詳しいことはお話できないが、喉元まですべてが出かけているのが現状です。
そう、僕は口が軽いのである。そんなことはどうでもいい。
気をつけて欲しいのは犯人推理(フーダニット)を目的とした推理小説を期待して読むと路線を外すということ。
ということでアガサオマージュから、おそらくクローズドサークルの推理小説かと思って読み始めたミクラスは
ちょっと思ってた展開と違い戸惑いはしたものの、読みやすい文章と怒涛の展開でしっかりどんでん返しを味わわされました!
は~ん、やってくれるじゃいのさ、今邑彩。
そーいえば小説の帯に
「事件解決」まで全て序章 本当の驚きは本編のその後で・・・
って書いてあったな 笑

なぜタイトルがそし誰なのか

それはね、女子高生たちが演劇でアガサ女王の「そして誰もいなくなった」を上演中に事件が発生したからです。


名門女子校の式典の最中、演劇部による『そして誰もいなくなった』の舞台上で、
服毒死する役の生徒が実際に死亡。
上演は中断されたが、その後も部員たちが芝居の筋書き通りの順序と手段で殺されていく。
次のターゲットは私!?部長の江島小雪は顧問の向坂典子とともに、姿なき犯人に立ち向かうが…。
戦慄の本格ミステリー。

Amazonより

そういうことですよ☝

ちなみに当然先にアガサ女王の《そし誰》を読む方がいいです。
読んでいなくても問題ないけど、でもね?・・・ね?
オマージュ楽しむなら本家知っていたほうがいい!
ドラマで見たから知ってる~的な感じでもおk!
さてネタバレに走る前にしっかりまとめておきます!

・文章が読みやすく読書初心者でも読みやすい
・オマージュだがクローズドサークルではない
 (クローズドサークル好きは注意)
・推理小説というよりはどんでん返しの醍醐味がおもしろい作品である
・どうやら事件解決までがすべて序章のようである・・・ふふふ
・ガチガチの本格ミステリ好き向け作品ではない 笑
 
ではでは本日はこの辺で~ミクラステリアスでした!!
コメント欄でのネタバレも禁止でよろしく願い致します!